食べて推して寝る

食べて推してまた食べて寝ても覚めても推して生きる、かあここの普通の日常です。

どうでもいいか。ですよね。だと思ってたので、私は平気です。

「食べて推して寝る」というタイトルのブログだというのに、一発めからあんな内容で、揚げ物は3つ食べたが、推しを推すどころではなかった。

 

「推し」

便宜上、通りの良い「推し」という言葉を使ったが、厳密には「推し」ではない。

私はジャニーズが好きなので、「推し」ではなくて「担当」なのだ。

タレントのことは「自担」(自分が担当しているので)と呼び、自分のことは「〇〇担です」と名乗る。(〇〇には自担の名前が入る)

最初こそ、「なにその文化。かっこわる。」と思ったのに、早5年。

今では何の違和感もなく、息を吐くように「伊野尾担」と名乗ることができる。

あまりにもスムーズなので、「いのーた」くらいに聞こえるレベルだ。

静岡のことを、地元の人が「しぞーか」と呼ぶような、躊躇のない滑らかさだ。

初対面の人がジャニーズのグループ担だと知るやいなや、「誰担?」と、口が勝手に動くようになる。

これが5年という月日である。違和感など、皿ごと美味しくいただいたわ!

しかし、ブログタイトルとなると、断然「推し」が良いだろう。

推しを推す、といえば大体の人にはわかってもらえるが、自担を担当する、はそこまでではない。

「食べて担当して寝る」

あまりにもピンとこないのである。

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日常を記す。

 

昨晩、背中の激痛でほとんど眠れず、涙が出た。

やっと眠れたと思ったら、夢にラウール(Snow Man。推し。いや、自担。17歳)が出てきて、背中が痛いと泣くのである。

これから新曲のダンスの振り入れなのに背中が痛いと泣くのである。

なぜか、ラウールの痛みがわかるのである。手に取るようにわかるのである。

やはり担当だからだろうか。

ちなみに、担当という言葉は重い。

大好きだとか、ファンだとか、超やばいとか、存在自体が優勝とか、そう思うイケメンはたくさんいるのに、私はこの人の担当だ、と思う人にはそうそう会えないのだ。

もう、そんなんじゃないのだ。自担は。

どうでもいいか。ですよね。だと思ってたので、私は平気です。

目が覚めたら、背中が痛いのはもちろん私で、泣いているのも私であった。

 

寝ても痛いだけだと諦めて、部屋の明かりをつける。

PCを開いて、ディオールの新作「マスクでも落ちないリップ」のネット先行発売が始まっていることを思い出す。

現実逃避にそれを見る。ほしい。

100色展開という、すさまじい選択肢である。

春らしいピンク系や、ディオールの象徴であるディオールレッドもキラキラしている。えっ!グリーン!?まじかよ!という色もある。

春だから、お花みたいなピンク系の「ポピー」を塗り、このグリーンで葉っぱを描くわけか、鼻の下に?と、楽しんでいるうちに眠くなって、1時間ほど眠った。

 

9時。

いや、8時半。

我慢できずに病院へ。ちなみに病院は9時からである。

意味がない。意味などない。いいのだ。病院にさえいれば私は。

さほど混まない病院なので、誰も来ない。

30分、病院に来た安心感だけをエネルギーに、心臓を動かし血を巡らす。

 

昨日は出ていなかった発疹が、アンダーバストにぶわーっと出ている。ええええ。

看護師さんが、薬を塗って、ガーゼを当ててくれる。

「水ぶくれになるけど、絶対つぶさないで。押したり締め付けたり絶対しないで」と、それはまるで「あんたはもう絶対にエヴァには乗らないで」とシンジに言った時のアスカのような低い低い声だった。

 

「アンダーバストを締め付けてはいけない。」

それはもう、実質「ブラジャー禁止令」と受け取って差支えないでしょうか?

聞きたいけど、アスカが怖くてシンジは聞けないのである。「無理だよ!そんなの!!」(Hカップだもの!!)

 

お昼休み。

近所の料亭のお弁当を買い、その仕事の丁寧さに感銘を受ける。

「小芋の煮もの」は、まあるくきれいに向いた小芋を少しも崩さずに煮た挙句、まっぷたつにし、半球と半球になったその間に香ばしいフキノトウ味噌を挟んで、また球体の小芋に戻してあるのだ。

プロの仕事すげえ。

 

そして、「そうだ、ディオールのリップを買っておこう」と思い、またネットショップを開き、私は固まるのである。

なんと、11色展開なのである。

「ポピー」という色はともかく、もちろん「グリーン」などない。

鼻の下に葉っぱを書きましょう春だし、みたいな提案ももちろんないのである。

……。

 

幻覚さえ見えるような痛みと、しばし暮らす。

そんな女のブログです。

またお会いしましょう。